DPAの特徴
DPAは、EPAやDHAなどの他のオメガ3系不飽和脂肪酸と同じように、心臓病などの循環器系疾患や、高脂血症、肥満、糖尿病、ガンなどの予防や改善、さらに脳機能の改善や視力の回復など、様々な疾患に効果を発揮することが分かってきています。
そして、DPAの効力というものは驚くほど素晴らしいものであることが分かってきたのです。例えば、血管壁のキズの修復能力である血管内皮細胞遊走作用はEPAの10倍ほど強いことが分かっています。さらに、血管壁の柔軟性冗進作用はEPAより10~20倍くらい強く、血管の粥状硬化阻害作用もEPAの10~20倍くらい強いことが分かってきたのです。
さらに、DPAは血管壁中においてEPAの生理機能を活性化し、その働きを促進するという働きもするのです。また、DPAには血管新生の抑制効果も確認されています。この血管新生とは、すでにある血管から新しい血管が伸びることを意味しており、この血管新生を抑制することはガンの治療や糖尿病性網膜症など種々の疾患予防につながるものとして期待されているのです。
このDPAを多く含むアザラシのオイルには、アレルギー患者の血液中に少ないとされる「パルミトレイン酸」が多く含まれ、アレルギーを促進するとされる「アラキドン酸」がほとんど含まれていないことから、アレルギーに対する効果も期待できるようです。