DPAの効果
DPAには、血管内皮細胞遊走作用や血管壁の柔軟性冗進作用があります。血管内皮細胞遊走作用というのは血管壁のキズを修復する働きであり、血管壁の柔軟性冗進作用というのは血管壁の柔軟性を高める働きです。
そして、これらの働きは動脈硬化の発端となる原因を阻止するために非常に有効なのです。特に、動脈硬化予防の指標のひとつとされている血管内皮細胞の遊走能を高める効果では、DPAはEPAの10倍以上もの効果があることが確認されています。
動脈硬化症の最も多い病型として、動脈壁に粥(かゆ)状の塊が出来ることによってその内腔が狭くなる状態がありますが、この状態のことを粥状硬化といいます。DPAには、この血管の粥状硬化を阻害する働きがあると同時に、DPAがEPAの生理機能を活性化することによって、血液中のコレステロール値を低減させ、動脈硬化の予防や改善に効果を発揮するようになるわけです。
動脈硬化の他にも、心臓病や糖尿病、アルツハイマー病、気管支喘息などの改善に効果を発揮します。さらに、関節炎の緩和、リウマチの予防や改善、免疫機能の強化による発ガンの抑制、胎児や幼児の視覚や精神の発達の促進、老化の防止、皮膚の保護、整理痛の軽減、運動機能の向上など、様々な臨床的効果が期待できるのです。